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文系ウメ子ちゃんねる COLUMN
2025.08.21
2025.08.21
「もっと勉強したくなった!」順天堂ドクターが本気で挑んだ特別授業「もしドク」参加者の声
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MEdit Labがお送りした特別授業「もしドク」は、大盛況に終わりました。保健体育は医学である」というコンセプトのもと、順天堂大学の現役ドクターたちが本気の「保健体育」の授業を展開。(当日のダイジェストは【写真レポ】でご覧になれます)

当日は、中学1年生から高校生、医学生から研修医、そして保護者のみなさまから保健体育の先生、出版社の方々、プロのゲーム作家まで、総勢136名が参加くださいました。果たして、みなさんは「世界でいちばん面白い授業〜もし順天堂大学のドクターが本気で「保健体育」の授業をしたら〜」という3時間のイベントで、何を学び取ってくださったのでしょう。7名の参加者さんに、それぞれの立場からご感想をお聞きしました。

■「保健体育」を見直した!

保健体育の授業は、自分にはあまり関係ないものだなと思っていました。でも、このイベントを通じて、「こんなにも自分に身近なものなんだ」と知って、もっとちゃんと勉強したいなと思いました。医学の道に進みたいという気持ちも芽生えました。私はもともとカードゲームが好きなので、ぜひこのワークショップを通じて、人と人とが価値観を共有したり親しくなったりするゲームを作ってみたいなと思っています。(高校1年生)

▲初対面の参加者さん同士がチームになって、ゲームで遊ぶ一幕。このゲームは、昨年度ワークショップ参加者の高校生考案。

■ドクターがわかりやすく教えてくれた

先生同士のおしゃべりも面白かったですし、なにより、私たちの日常にあわせた具体例で説明してくださったので、とてもわかりやすく学ぶことができました。休憩時間には、ドクターの先生に個人的な悩みの相談をしました。実際の診療のような感じで、親身になって症状を聞いて、即座に対処法を導いてくださったのでうれしかったです。ゲームづくりも、最初は「難しそうだな」と思っていましたが、ドクターやゲームクリエイターの方にも相談できると聞いてハードルが下がりました。(高校1年生)

▲イベント休憩中には、授業の質問から受験勉強の相談まで、順天堂ドクターたちと熱心に話し込む参加者さんの姿が。

■ゲームで、日本の医療リテラシーを上げたい

僕自身、子どもに医療に触れてもらおうと思っているので、MEdit Labの理念に共感して参加しました。いま、小学生がiPadで勉強する時代ですし、アプリを使って保健体育を学ぶことも可能になると思います。ここで作るようなゲームを使って、児童や生徒さんが能動的に医学に触れる機会が増えれば、より日本の医療リテラシーが向上するのではと考えています。(研修医)

■やったことないから、やってみたい

学校のポスターを見て、面白そうだと思ったので参加しました。熱中症のこととか、初めて知ることが多くて楽しかったです。将来は医学部に行きたいなと思っています。ゲームはつくったことはないので、やってみるのがとても楽しみです。(中学1年生)

▲制服を着た中学生から保護者のみなさま、プロのゲームクリエイターまでが一緒に学びました。

■ゲームづくりの学習効果に期待

イベントの告知を拝見したとき、正直に言えば「なぜ、ゲーム……?」と不思議に思いましたが、今日のイベントに参加してみて、ゲームという方法は何事も面白くできるやり方なんだとわかって興味深かったです。非常に楽しく、誰にでもわかるように教えていただきとてもよかったです。ゲームづくりを通して、人とのコミュニケーション能力であったり、何かをやってみるというチャレンジ精神が育まれることを期待しています。(保護者)

▲イベント中、積極的に質問を寄せてくださった参加者さんたち。

■中高生の柔軟性にびっくり

今回もめちゃめちゃ勉強になりました。ゲームを作るという建付けで、医学の話を聞くと見方が変わりますね。「このテーマでゲームをつくろう」と動き出すと、勉強せざるを得ないですから、医学に親しむうえでゲームをつくるという仕掛けはすごくいいものだと感じます。昨年度のワークショップでは、中高生と一緒にゲームづくりに参加しました。テストプレイしてから改善していくときの柔軟性やスピード感が中高生は素晴らしかったですね。(ゲームクリエイター)

■ゲームから保健体育を学んでほしい

私は、保健体育の教科書や副教材を作っています。参加する前は、保健体育と医学とゲームの関係がわからなかったのですが、イベントを終えてみると、こんなにも親和性が高いのかと驚いています。生徒さんのなかには、座学が苦手で保健体育もあまり好きではない方もいます。でも、保健体育は命に関わる非常に重要な科目なので、ゲームを楽しむことで保健体育の重要性を直感的に感じてもらうことはひとつの大事なアプローチだなと感じています。(出版社勤務)

▲ドクターたちの授業では、熱心にペンを走らせて。

「もしドク」というオープニングイベントを経て、現在は、60名を超える参加者たちがワークショップ「医学をみんなでゲームする」に挑戦中です。12題のお題をクリアすると、誰でも医学ゲームが作れるという画期的なカリキュラムです。今年度のお題はさらにパワーアップ。お題の詳細は、今後の記事でご紹介します。

写真:後藤由加里

投稿者プロフィール

梅澤奈央
梅澤奈央
聞き上手、見立て上手、そして何より書き上手。艶があるのにキレがある文体編集力と対話力で、多くのプロジェクトで人気なライター。おしゃべり病理医に負けない“おせっかい”気質で、MEdit記者兼編集コーチに就任。あんこやりんご、窯焼きピザがあれば頑張れる。家族は、猫のふみさんとふたりの外科医。