医学は実学でもあり、社会の中で医療を実践していくための知でもあります。理系科目にとどまるものではありません。
MEdit Lab 順天堂STEAM 教育研究会では、医学に興味のある中高生の生徒さん、先生方、そして保護者の方々と、「リベラル・アーツとしての医学」を学ぶ様々な実験をしてきたいと考えています。
医学にはウィリアム・オスラー博士の言葉、「Medicine is an art based on science」とあるように、もともとSTEAM※1 の発想ととてもよく似ているところがあります。だからこそ、医学や医療をもっといろいろな視点から学ぶことができるのではないか、そう思っています。
MEdit Lab は、編集工学※2のメソッドを用い、“学び方を学び”ながらみんなで医療と医学と社会を考えるコミュニティです。一緒に医療と社会の在り方を考えていきましょう。
※1 STEAMとは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Art)、数学(Mathematics)の5つの頭文字を組み合わせた造語。理数教育に創造性教育を加えた教育理念です。
※2 編集工学とは、松岡正剛氏が提唱した情報編集の技法。MEdit Labの大切なコンセプトである「学び方を学ぶ」の方法論となっています。
順天堂の歴史と米国STEM教育の歴史を遡ることで、MEdit Labの今がわかります。
MEdit Labのコンセプトは大きく5つに分かれます。医学や医療を学ぶコミュニティであり、発信サイトであり、STEAM教材開発研究所であり、新しい学びを構築するための編集工学の実験室であり、生徒も先生も一緒に連携していく学びの場です。
“C”の頭文字でそろえたこの5つのコンセプトを「五臓さん」に託しました。五臓さんの「五臓」は、東洋医学の五臓六腑から借りました。
MEdit Labの“気”が気持ちよく全身を巡り、学びながらみんなが元気になっていくような研究会を目指します。