今年度初のMEdit授業は、広尾学園中学校でした!
7月14日、期末テストを終えて解放感いっぱい、元気いっぱいの広尾学園中学生がサイエンス・ラボに集まりました。待っていたのは、生物の岡田奈智先生。毎年恒例で、夏のMEdit授業は、MEdit Labが考案したMEditウイルスバトルで遊びます。4名1組のグループにはそれぞれ高校生のティーチング・アシスタントがついて、ゲームの進行をサポートしてくれます。頼りがいのある高校生!
おしゃべり病理医としんしんが到着するとすでに、MEdit Labの動画教材でルールを学習中。岡田先生のルールのおさらいがすんだら、いよいよゲーム開始です。
とにかく賑やかな教室に。すぐに集中して取り組む中学生たち。鼻をうんと近づかせてルールブックをしっかり読んでカードの種類や効能を確認しながらゲームを進めていきます。
MEdiウイルスバトルは、ヒト対ウイルスに分かれて戦う対戦型のカードゲームです。生徒さんたちはウイルスチームとヒトチームに分かれて、神様役の高校生のサポートのもと、ゲームを進めていきます。
ウイルスチームはいかに感染を成立させてヒトをやっつけるか、一方、ヒト側のチームは、ウイルスの戦略を予想しながら経費をかけすぎない効率的な感染対策を考えます。
「手洗いは経費がかからないし、必ず場に出した方が有利だよ」
「RNAウイルスは『変異カード』が使えるよ!このカード、意外に使える!」
何回かやり取りするとすぐにルールを理解していく中学生。毎度、広尾学園のMEdit授業にお邪魔するたびに、なんて聡明な生徒さんたちなんだろうと感心します。
1回目の対戦が終わったタイミングで、私たちからちょっとしたウイルス・感染症レクチャーをしました。
「この話を聞いたら、さらにゲームが面白くなるよ」と伝えると水を打ったように静かになる生徒さんたち。みんなの真剣なまなざしに、ちょっとどぎまぎしながら、ウイルスの種類や感染症対策のことなど、日常生活で遭遇する様々な場面とからませてお話をさせていただきました。
2回戦目はさらにヒートアップ!ラボのボルテージはさらに上がります。
そして遊びながら次の課題「どんなルールやカードを追加したら、もっとゲームが面白くなるか」について、グループごとに考えてもらいました。
面白かったアイディアは、「電子顕微鏡カード」。
ヒト側のカードで、ウイルスチームが、DNAウイルスを出すか、RNAウイルスを出すかを事前に知ることのできるスペシャルカードなのだとか。ヒトが感染対策をするうえで、参考になる情報(≒検査)を事前にゲットできるのでヒトが有利に感染対策を進められるカードになりますが、その分、経費を高めに設定して考えていて、ゲーム作りについての配慮もばっちり。すごいです!
他にも睡眠や休息カードで免疫力がアップするなど、ヒト側のカードを考案するグループが多く、感染対策についていろんな視点で考えてくれて嬉しくなりました。また、神様とじゃんけんするという運ゲー要素を盛り込むようなゲームセンスを魅せてくれた生徒さんもいて、自由な発想を飛ばしてのびのび学ぶ生徒さんの姿がまぶしかったです。
今度の広尾学園MEdit授業は、冬開催。素敵な生徒さんたちとの再会を楽しみにしています♪
最後にTAの高校生たちと広尾学園の先生方で記念撮影~!パチリ!
◆参考◆
順天堂大学×広尾学園高大連携企画「MEdit Labのウイルス授業」 :: 広尾学園ブログ
MEditウイルスバトル、こちらからカードもルールブックもダウンロード可能です↓