MEdit Labのワークショップがスタートして最初のMEditカフェが2025年8月9日に開催されました。
お盆真っ只中で部活の合宿直後みたいな日程になってしまったため、もしや、しんしんとおしゃべり病理医だけだったらどうしよう?と思っていましたが、高校生3名を含む、8名のアットホームな会を開くことができました。あなうれし!
ワークショップの序盤ですので、今回のカフェは、世の中の名作ゲームやMEdit Labでつくられたゲームを織り交ぜ、まずは遊びながらボードゲームに親しんでもらい、ゲームづくりやカフェの雰囲気に慣れていただくのがいちばんの目的。ということで、少し前からカフェで遊ぶことが恒例となっている、珍ぬさん考案の耳かきゲーム「iKAKi」から。
「iKAKi」は、耳穴に少し似ている形に並べられたマス目をサイコロの出た目の形にそってなるべくたくさん塗りつぶし、ポイントをゲットするゲーム。ただし!鼓膜部分の4つのマス目を塗りつぶしてしまうと、鼓膜が破れて耳鼻科行き、大きく減点されてしまいます。運を味方にしつつ、戦略的に進める必要があり、非常にルールはシンプルなのに奥の深い、とても優れたゲームです(珍ぬさんのゲームづくりの手腕に毎回舌を巻きます)。
2つのバージョンを遊んでみましたが、いずれも何名かが鼓膜を塗りつぶして耳鼻科行きに。プレイ後は、実際に耳鼻科の先生が耳かきについての専門的なアドバイスとしてどんなことをおっしゃっているのか、しんしんから解説してもらい(気になる方は、カフェにぜひお越しを)、お次はドイツゲーム大賞受賞作であり、おしゃべり病理医のお気に入りゲーム「ディクシット」で遊びました。
◆大喜利風ゲームの名作
知る人ぞ知る「ディクシット」。どんなゲームなのでしょう?
ふしぎなモードの絵札に自分で名前をつけるというゲームなのですが、「語り部」の番がきたら、自分の手札の5枚の中から、好きなものを1つ選び名前をつけ、その名前を口にしながら、札を裏向きに場にだします。他のプレイヤーは、その名前、タイトルに近そうな絵札を自分の手札から1枚選び、やはり札を裏向きにして場に置きます。全員分をシャッフルし、番号順に置き、みんなで「語り部」が出した絵札を当てる、というゲームです。
語り部は、誰からも当ててもらえない場合と、全員から当てられてしまったいずれの場合にも得点が入らず、その中間である、“一人以上、全員未満”の条件を満たしたら3点ゲット。当てたプレイヤーにも同じ点が入り、かつ、誰かに選んでもらった場合も1点ゲット。誰がいち早く30点のゴールにたどり着くかを競います。
名前をつけるのが気恥ずかしいタイプは苦手かもしれませんが、あまりにあからさまでも、逆にあまりにもイメージが飛び過ぎてもいけないちょうど良い加減の絵の雰囲気、「らしさ」を読み取り、ネーミングするというのは、大変、編集的であり、他にはなかなかないタイプの大喜利風ゲームで、私は遊ぶたびに「名作や・・・」と感心してしまうのでした。
日本を代表する大喜利風、投票型ゲームと言えば、米光一成さんの「はぁって言うゲーム」でしょう!
こちらは「ディクシット」よりもルールがさらに単純になり、全員一致で当ててもらうよう全力で演技するゲーム。ジャッジも明快で、忖度もなく、寸劇なので、恥ずかしさもちょっぴり。みんなで仲良くなるにはうってつけのゲームだなぁとこれまた何度遊ぶたびに、選択肢の数、お題のテーマなどの絶妙な加減にうなってしまうのでした。
◆しんちゃんの応急処置ゲーム「ならべいど」
せっかくなので、昨年度のワークショップのMEdit賞受賞作品、当時高校2年生のしんちゃん考案の「ならべいど」でも遊びました。
こちらはずばり保健体育で学ぶ主要なテーマのひとつ「応急処置」を直球で復習することができるゲームです。「ならべいど」というタイトルも秀逸で、カードを順番に並べる「しちならべ」風のルールと「first aid」を組み合わせて考案されています!
スピード的な要素もあって、対戦相手よりも早く正しく処置の手順カードを並べるルールは、一時を争う応急処置の臨場感も醸し出され、とても良いゲームに仕上がっています。
初参戦の3名の高校生と図書館司書のしゅうぜさんで遊んでもらいました。医学生とドクターズは周りから見守ることに。
1回遊ぶとだいぶ頭が整理され、応急処置の重要ポイントを理解でき、シリアスゲームとしての効能のバッチリ。参加されている高校生たちにとって、ゲーム作りのヒントになったはず。
◆歯磨きゲーム「あたたたタータ!」
最後に本日の大ボス、「iKAKi」を考案した珍ぬさんの2作目医学ゲーム「あたたたタータ!」を試遊してみました。
このゲーム、実に様々なサイコロ(ダイス)を使うゲームで、じゃらじゃらとたくさんダイスを振るのがまず楽しい。一方、4面体から20面体まで6種類のダイスを触る機会のほとんどなかった私たちにとっては、「このダイス、何面?」と触るたびに確認する必要があり、ルールも「iKAKi」に比較すると格段にフクザツであり、みんなでルールシートをにらめっこしながら、ルールをまずは理解するという時間になりました。
みんなでまずは、ダイスの種類を触って確認。
行動シートというのがあり、ルールをみんなで読み上げつつ、ダイスを触ってシートの上に配置しながらルール確認をしていきます。
このゲームは、出た目(複数のダイスの目を足し算したり引き算したりしてオッケー)の部分の歯間にこびりついた歯石を除去していくゲームで、25か所の歯石すべてをなるべく早くとりのぞいた方が勝ちとなります。複数のダイスをじゃらじゃら~と転がして、みんなで算数をしながら効率よく歯石を取り除くためにはどうしたらいいか考えるのはとても楽しかったです。
さらに、ダイス交換やダイス追加、1つの歯の歯石を完全に除去した場合の、ボーナスルールなど、もう少しルール研究をしたうえで、次回、再度遊んでみようということになりました!
それにしても珍ぬさん、なんでこんなゲーム思いつくのでしょう!色々なゲームを知っているからこそ様々な着想でゲームをつくることができるのだと思うので、私たちもこつこつゲームを勉強するのみです。
そして、何やら楽しそうなフック船長。生活習慣病をテーマにしたゲームを考案中のようで、詳細な人物プロフィールをAIに投入し、架空のメタボな登場人物を作っているのだとか。リアルな加工写真にみんな爆笑。
出来上がりがとても楽しみです♪
◆バックナンバーはこちら
投稿者プロフィール

- 趣味は読み書き全般、特技はノートづくりと図解。一応、元バレリーナでおしゃべり(おえかき)病理医。モットーはちゃっかり・ついで・おせっかい。エンジニアの夫、医大生の息子、高校生の娘、超天然の母(じゅんちゃん)、そしてまるちゃん(三歳♂・ビション・フリーゼ)の5人+1匹暮らし。