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レッツMEditQ COLUMN
2025.10.20
2025.10.20
音速飯店・ボブジテン・ハゲタカ「MEditカフェLIBRA2025開催」
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MEdit Labワークショップ「医学をみんなでゲームする2025」も終盤に突入。12段階に分かれたQにひとつずつ答えながら、自分が興味を持った医学テーマをどうゲームにしていくか、試行錯誤しながら進めていきます。

ゲームづくりをいちばん難しくさせていることは何か。それは医学テーマを選ぶことではなく、ゲームを知らないこと。自分が知っているゲーム以外のゲームをつくることはほぼ不可能なのです! これまでの人生の中でさまざまなゲームに親しんできた方ほど有利ということになるわけですが、大丈夫。すっごくお気に入りのゲームをひとつでもふたつでも見つけたら、そのルールをうまく借りて医学ゲームに作り替えてみればいい。最初から売れるゲームをつくってください、とお願いされているわけではありませんし、ゲームづくりのプロセスで試行錯誤すること自体が、様々な企画を進めるノウハウや忍耐力を育むものであり、学び方を学ぶ体験になるのです。

お気に入りのゲームに出会える場として、MEdit Labメンバーが用意しているのがMEditカフェ。来月以降は、テストプレイの場にもなりますが、9月末に開催したMEditカフェは、なるべくルールがシンプルでみんなで楽しめるゲームを遊んでみて、参加者のみなさんにお気に入りを見つけていただけるようにしました。

8月のMEditカフェでは、「ディクシット」や「はぁって言うゲーム」などの名作ゲームの他、「ならべいど」や「iKAKi」などのMEdit Lab内で誕生した医学ゲームで遊びました。

今回、ご用意したのは、「音速飯店」、「ボブジテン」、「ハゲタカ」などの市販ゲームと、MEdit Lab産ゲームである「必須アミノ酸ゲット」そして「HLBA」。

音速飯店」は、すごろくやさんで大人気のゲームで、「メン」や「タン」や「チャー」といった言葉が記載されたカードをトランプのスピードのように、真ん中のどんぶりに投げ入れ、カードのつながりで「タンタンメン」や「チャーハン」などの中華メニュー名を作っていくゲーム。瞬発力が試されるゲームのため、おじさんやおばさんがもたもたしている間に、高校生が圧勝!

ボブジテン」は、日本語を習っている最中のボブに、カタカナ語を日本語で説明するというゲーム。様々なカタカナが書かれたお題カードがあり、1枚引いて、みんなにカタカナ語を使わずに説明し、早くなんの言葉かわかった人がカードをゲットできます。カタカナ語で説明するのは禁止なのですが、例えば「ロール・プレイング・ゲーム」を説明しようとすると、「主人公が成長していくんだけどね、ルールが…」と、ついつい自分でも無意識にカタカナ語を使ってしまい、みんなに指摘されるという事態に。これはおしゃべり瞬発力が高いはずのおしゃべり病理医が完敗で、圧倒的に病理医しんしんが勝利。

ハゲタカ」は、場に出されたカードの中で最も点数の高いカードを出した人が、得点をゲットできたり、最も低い点数を出してしまった人が、減点されてしまったりする非常にシンプルな数字カードゲームです。他の人と同じ点数を出してしまうと無効となるルールが追加されているため、プレイヤー同士の駆け引きがとっても難しく、ヒリヒリとした緊張感をもたらすゲームになっていて、すごいゲームだなぁと感心しつつ、このヒリヒリ感を感じるような医学的なテーマってあるかなぁと考えたりしました。前回のカフェで「ディクシット」を気に入った高校生は、「わたし、このゲーム嫌いです」と、ヒリヒリ感がつらすぎてつい小声で漏らしていました(笑)

他に、MEdit Labメンバーで開発した順天堂や医療の歴史やデータをテーマにしたクイズカードゲーム「HLBA」や図書館司書のしゅうぜさんが昨年度のワークショップで制作した「必須アミノ酸ゲット!」で遊び、来月以降のテストプレイに向けて、色々参考にしたりしました。

今月もMEditカフェを開催予定。10月26日土曜日午後からですので、もしもこのコラムを読んで飛び入り参加したいという方がおられましたら、LINE公式アカウント、あるいは問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。

 

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投稿者プロフィール

小倉 加奈子
小倉 加奈子
趣味は読み書き全般、特技はノートづくりと図解。一応、元バレリーナでおしゃべり(おえかき)病理医。モットーはちゃっかり・ついで・おせっかい。エンジニアの夫、医大生の息子、高校生の娘、超天然の母(じゅんちゃん)、そしてまるちゃん(三歳♂・ビション・フリーゼ)の5人+1匹暮らし。