今年もMEdit Labの出前授業の季節がやってきました~!
順天堂大学と高大連携協定を結ぶ中学校・高等学校を中心に、毎年15校近くにお邪魔して授業を行うのも今年で4年目に突入しました。
昨年度は、チーム医療をテーマに多職種連携ゲーム「ENT!」を携えて様々な学校に出向きましたが、今年度は、「ドクター伝授、必ず役立つ歴史の見方」と題して、歴史をテーマにした授業を展開していく予定です。
◆順天堂は、めっちゃすごいっ
ところで!順天堂は、日本最古の西洋医学塾である、というのはみなさんご存知でしたか~?
順天堂の開学は1838年。2026年現在、順天堂は創立188年を迎えます!すごいでしょー?
1838年といえば、幕末です。鎖国から開国へと向かう動乱の時代、佐藤泰然先生が江戸の薬研堀に蘭方医学塾を開いたのです。が!そのころは、医学の中心は漢方。将軍のおかかえドクターたちももちろん漢方医。幕末の混乱の時期に西洋医学への抑圧、弾圧が増してきたこともあり、江戸から千葉県の佐倉へと移転して、その場所で「順天堂」という名前の医学塾として新たにスタートしました。
▼MEdit授業で活用するパワポの一部
漢方は、現在は、改めてその有用性が見直され、実臨床でも漢方の考え方を導入しながら、漢方薬を活用することも増えましたが(詳細は、華岡センセイの連載コラム「ミカタの東洋医学」を参照くださいね)、当時、蘭学の方が圧倒的に優れていたのが外科手技。漢方医は、骨折の治療をしたり、外科的手術などはほとんどできませんでした。
順天堂の三代までの党主である、佐藤泰然、佐藤尚中(たかなか)、佐藤進は、全員オペの名手。外科医として非常に有能だったんですねー。佐藤進先生は、戊辰戦争でも新政府軍側の軍医として傷病兵の手当てで大活躍しました。
他にも佐藤尚中先生が、実は、東京大学医学部の初代校長であることや(これも順天堂人としてのかなりの自慢)、佐藤進先生が実はパスポート取得日本人の第一号であることなど、色々な自慢ポイント満載で、今年のMEdit授業は展開していく予定です♪
◆順天堂と医療に関するクイズゲーム「HLBA」
MEdit授業では、必ず、みんなでゲームをしながら学びます。「ゲーム学習」。日本では海外に比べて試みが少ないのが現状ですが、やっぱり楽しい方が頭に入るんですねー。
おしゃべり病理医としんしんで開発したゲームが、クイズゲーム「HLBA」。これは順天堂や医学の歴史あるいはデータに関するクイズを、High or Low、Before or After(だから「HLBA」)の二択で答えるというシンプルなルール。チーム戦で、出題側と回答側に分かれ、勝った方がカードをゲットでき、最終的にカード枚数が多い方が勝利です。
出題時に、クイズをカスタマイズできるようになっており、難易度を変えられるのが最大のポイント。遊びながら、医療にまつわる歴史やデータを学べるように設計しました。こちらは各授業での様子はまた今度ご報告しましょう。

◆順天堂に興味を持ったみなさん(そして受験をお考えのみなさん)へ
ここまでお読みいただき、順天堂に興味を持ったみなさん、そして、受験をお考えのみなさんにおすすめの良書を最後にご紹介しておきましょう!
まずはこちら!司馬遼太郎『胡蝶の夢』(一~四)(新潮文庫)。うーん、全4巻というボリュームにみなさんややひるむかもしれませんが、これぞ大河ドラマ的面白さで一気読みできちゃいます。主人公は、なんと順天堂の初代堂首、佐藤泰然の息子である松本良順。西洋医学をどのように日本に浸透させていったか、松本良順という大変魅力的な主人公の人生とともに学べる一冊です。
そして、もう一冊。『チーム・バチスタの栄光』などで有名な海堂尊(実は元病理医)の『蘭医繚乱 洪庵と泰然』(PHP)。一度、「医学に効くほん!」でもご紹介したことがありますが、この“泰然”は、もちろん佐藤泰然先生のこと。大阪の緒方洪庵と江戸の佐藤泰然、性格も医学を学ぶ方法も対照的なふたりですが、このふたりによって西洋医学が日本に深く浸透したのは間違いなく、天然痘撲滅にも大きな貢献をしています。ふたりの物語はどこで重なっていくのか。ぜひ一読を。
それでは、それぞれの学校でのMEdit授業は、この後、随時、NEWSでお届けしてまいります!
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投稿者プロフィール

- 趣味は読み書き全般、特技はノートづくりと図解。一応、元バレリーナでおしゃべり(おえかき)病理医。モットーはちゃっかり・ついで・おせっかい。エンジニアの夫、医大生の息子、高校生の娘、超天然の母(じゅんちゃん)、そしてまるちゃん(三歳♂・ビション・フリーゼ)の5人+1匹暮らし。


