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2024.09.16
2024.09.16
「言葉で表現する大切さ」城北高校・MEdit授業!
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昨年に続き、行ってきました、城北高校

城北高校は東武東上線「上板橋」駅にほど近い男子校の私立進学校で、設備が素晴らしく整った、緑豊かなキャンパスをお持ちです。今年度も40名の男子高校生が集まってのMEdit授業。研修医の桂拓人先生、城北OBで順天堂大学医学部3年生の高田陽樹さんとご一緒してきました。熱心な生徒さんは、昨年度に続いて参加してくださり、MEdit授業も2回目。昨年は、病名をつけるワークに挑戦してもらいましたが、今年はバナナの病理診断。こうなったら高校3年間継続して参加してもらっても、毎回、驚きに満ちたMEdit授業にしたいものです。

昨年度の授業では、冒頭に私たちの専門、病理について少し説明をしたのですが、意外にも病理医の話に興味を持った生徒さんが思いのほか多かったこともあり、今年度は病理診断を体験してもらうカードゲーム「バナオーマ」を活用してのMEdit授業を様々な学校で重ねてきました。今年度の授業カリキュラムのヒントは、昨年度の城北の生徒さんからいただいたようなもの。おしゃべり病理医もしんしんも気合い十分です。

◆かたちを言葉で表現する大切さ

バナオーマで遊ぶ前に、私たちが授業で強調することが、かたちを言葉で表現する説明の大切さです。医師は、カルテに自身の医療行為を詳細に書くことが義務づけられています。患者さんの訴えだけではなく、診察時の患者さんの様子や検査の結果など、五感を駆使して得た情報を言葉で表現する必要があります。最近は、レントゲンやCT、MRI検査などの画像データが、カルテ上で簡単に、しかもかなり高画質な状態で閲覧できますし、スマホで撮った写真も保存できるようになりましたが、それでも的確な言葉遣いでわかりやすい文章として記録に残す国語の表現力は、医師に必要不可欠なものです。

病理診断の結果も、実際に細胞を観察して診断を下しているのは病理医だけであり、病理医がこの目で確認した細胞の変化を適切な医学用語をつかって「所見」として記載し、なぜその診断名になるのか、病理診断の根拠をわかりやすい言葉で書いていきます。

バナオーマでは、自分が引いたバナナカードの熟し具合を言葉だけを駆使してグループの仲間に伝え、熟し具合を互いに確認し、バナナの成熟順で並べていく協同作業を経験します。城北の生徒さんは熱心で、かつ、勘も鋭いので、バナオーマが意図することを察知し、ゲームとして楽しみながらも病理診断について深く理解してくれました。

今回のMEdit授業では、冒頭にアドミッションセンターの梶原さんからウィットに富んだ順天堂大学の紹介があり、最後のプログラムの座談会では、高校生のみなさんからのたくさんの質問(勉強法を含めた切実な質問が多かったです!)に研修医の桂先生やOBの高田さんがとても熱心に答えてくれました。

近い将来、城北高校の生徒さんが順天堂大学に入学し、MEdit学生部の一員になってくれることを楽しみにしています!

※2023度の城北高校・MEdit授業記事

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