夢みる臨床検査技師
夢みる臨床検査技師 COLUMN
2026.02.26
2026.02.26
一斉にみんなで答え合わせ?「臨床検査技師の国家試験」
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2月は、入学試験のシーズンと同時に、国家試験のシーズンでもあります!

臨床検査技師の国家試験は、例年2月の第3週あたりで、私も10年以上前に受験しました。今年受験された臨床検査技師のたまごのみなさん、お疲れ様でした!きっと今頃は開放感に満ちあふれているのではないでしょうか。

◆臨床検査技師の国家試験はどんな試験?

国家試験当日は午前と午後、それぞれ100問ずつの計200問で、60%が合格ラインです。

受験生たちのほとんどは、試験が終わったらそのまま学校に戻り、ドキドキしながら答え合わせをして自分が合格したかを大抵はその日のうちに知ることになります…!

国家試験の試験範囲は、

・医用工学概論(情報科学概論及び検査機器総論を含む)

・公衆衛生学(関係法規を含む)

・臨床検査医学総論(臨床医学総論及び医学概論を含む)

・臨床検査総論(検査管理総論及び医動物学を含む)

これら4科目は臨床検査技師に必要な医療についての基本のきを問う問題です。

「病気ってなに?」「どんな病気があるの?」「検査の基本ルールは?」「社会と健康の問題って?」「検査に必要な機械のしくみは?」といった問題です。

・病理組織細胞学

・臨床生理学

・臨床化学(放射性同位元素検査技術学を含む)

・臨床血液学

・臨床微生物学

・臨床免疫学

これら6科目は専門分野で、病院の検査室もこの科目ごとにわかれています。学生時代は得意不得意や、学問的な興味から、将来はこの分野の検査室で働きたいな~、と考えました。

◆好きも嫌いもどれも大切

私は病理組織細胞学に惹かれて、将来は細胞検査士にもなりたい!と思っていました。解剖学で身体の構造や機能を学び、病理学で身体を構築する組織について学び、病理細胞学でさらにズームを強めて個々の細胞について学ぶ、その流れを学ぶ面白さに魅力を感じました。幸運にも今、その道を歩めています。

反対に苦手に感じていたのは医用工学と臨床生理学です。医用工学は物理学と工学の知識を使って身体の機能を調べる医療機器を扱うための学問です。簡潔に言うと「人体から出力される目に見えない信号を“見える化”する医療機器についての知識を学ぶ」学問です。毎日多くの医療機器を扱う検査技師にとって、正しい検査結果や患者さんの安全の為にも絶対に欠かすことのできない大切な学問です。

臨床生理学も、医用工学と同じように物理学の知識をつかって「人体の機能を“信号”として扱う」という点で共通点があり、たとえば心臓や脳、筋肉が出力する電気信号を理解し正常と異常を見分け、理解することが求められます。とにかく物理学が苦手だった私は、高校時代にもっと勉強をしておけば良かったな…と後悔した記憶があります。

一つ一つの科目ごと、学んだ知識は実際の臨床現場でとても重要で、検査データを読み解くために領域を横断して考える力が求められます。思い出しても大変で、ときに挫折しかけた国家試験合格への道のりでしたが、私の場合は同じく臨床検査技師を目指して毎日一緒に過ごす友人や、看護師を目指す姉とお互いに励まし合って乗り越えることができました。

そんな日々が、今日の臨床検査技師としての働き方に生きているなぁ…と思い出に浸る、夢みる臨床検査技師でした。

 

◆参考URL◆

一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会

臨床検査技師国家試験の施行|厚生労働省

順天堂大学 医療科学部(@medical_science_juntendo) • Instagram写真と動画

◆バックナンバー◆

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投稿者プロフィール

西岡 夢実
西岡 夢実
看護師の姉を追うように医療の世界へ。臨床検査技師国家試験合格後に、緊急検査士、細胞検査士と、専門を極めていくド根性ぶりとふわっとした雰囲気がギャップ萌え。好きなことは映画鑑賞とガチャガチャ。