言語聴覚士
コトバト通信 COLUMN
コトバト通信 COLUMN
2022.11.09
2022.11.09
言語聴覚士の竹岩直子です
みなさま、はじめまして!言語聴覚士の竹岩直子です。このたび縁あってコラムを書かせていただくこととなりました(やったー!)。連載を通してみなさんとお会いできるのがとってもうれしいです。
突然ですが、みなさんは「言語聴覚士」という職業を知っていますか?初めて聞いたという方も多いかもしれません。言語聴覚士はリハビリ専門職の一つで、なかでも「話す」、「聞く」、「食べる」といった機能をサポートする仕事です。
この連載では、そんな仕事内容をはじめ、「ことば」や「からだ」にまつわるお話をわかりやすく、たのしくお届けできたらと思っています。
第一回目の今回は、みなさまとお近づきになるべく、私がどんな人なのか、どうして言語聴覚士になったのかなど自己紹介をさせてください。
出身は大阪、太陽の塔近くで生まれ育ちました。趣味は宝塚歌劇を見ることで、性格はとってもマイペース。今も大阪に暮らしています。
言語聴覚士をめざす契機は5歳の頃、祖父が失語症という脳の病気になったことでした。日本語を話したり理解することが少しずつできなくなった祖父は言語聴覚士さんのリハビリを受けます。ことばを話そうと力む祖父。その周りには見守る母や祖母の顔。祖父本人や周囲の大人たちにとっては苛酷な日々だったに違いありませんが、幼い私の記憶にはかけがえのない温かな家族の時間として刻まれました。
そうして成長した私は、言語聴覚士を志します。そして京都で真面目に阿呆な大学生活を送ったのち念願の言語聴覚士に…はならず、銀行の営業職に就きます。やってみたくなったんですね(笑)。けれど、数年後、やはりマイペースな私は進路変更を決意し、言語聴覚士への道を進みました。
医師の先生たちと協働しながら、これまでに脳神経内科や呼吸器科で高次脳機能(脳のはたらき)や嚥下(飲み込み)をみたり、現在は小児の構音(発音)を専門としています。仕事内容も幅広いですから、私のようなマイペースで好奇心旺盛な人にもとてもやりがいのある仕事です。
私と共通点があった方もなかった方も、少しでも言語聴覚士や医療の世界に興味を持っていただるよう、これからいろんなお話をしていきたいと思います。どうぞ楽しみにしていて下さいね。それでは、今回はこのへんで!
投稿者プロフィール
- 絵本作家に憧れていたという少女は、若干、変化球的に進路を選択して「言語聴覚士」に。コトバのセンスがバツグンのマイペース大阪人で趣味は刺繍と空想。おしゃべり病理医おぐらとは「イシス編集学校」の仲間。
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