お盆休み、台風が過ぎたばかりの週末、「MEditカフェ・LEO」を開催しました。
MEditカフェは、MEdit学生部を交えた部活のような会でしたが、ワークショップ「医学をみんなでゲームする2」開催中は、カリキュラムをウェブ上で進める中、疑問などを持ち寄ったりできる、参加自由、出入り自由の対面式の会に変貌します。
今回は、カリキュラムが開始したばかりでまだまだゲーム作りの佳境は迎えておらず、
「学生部のみんなもCBTという大事な試験前、あるいは、どこかに旅行中で、誰も来ないかもね。来なかったら、私たちで医学にまつわるボードゲームの新作を考えようか」
な~んて話をしていたのですが…。
まとひとり、またひとり、最終的に4名の方が参加してくださいました!中学1年生から大人まで、4名なのに集まったメンバーの多様さと言ったら!ちょうど良い人数だったため、色々なボードゲームで一緒に遊ぶことにしました。
医学テーマの調べ学習も大事ですが、ゲームを知らなきゃゲームは作れません。ゲームルールには一定の型がありますし、ボードゲームに限ると、活用するツールも、カード、サイコロ、デッキ、チップなどなど、比較的限られてきます。慣れ親しんだルールやツールを組み合わせることで、新しいゲームが生まれます。様々なゲームを知っているひとほど、ゲームのネタは思い浮かぶものなんですね。
では、さっそく、レッツMEdit Q! じゃなかった、レッツ、プレイ!
3時間ほどかけてたっぷり遊んだゲームは、全部で5つ。その中には今年度、MEdit授業で大活躍の「バナオーマ」やMEdit Lab動画教材にある「MEditウイルスバトル」などMEdit Labで開発したゲームもありましたが、今日は、それ以外に、人気の3つのカードゲームで遊びました。さて、どんなゲームだったのでしょう?
1.ナンジャモンジャ(シロ)
まずは、きっと遊んだことがある方も多いであろうカードゲーム「ナンジャモンジャ」!娘に聞くと「学童で流行っていたよ!」とのこと。老若男女問わず誰でも遊べるカードゲーム代表例で、すごろくやさんの大ヒット作でもあります。
ナンジャモンジャ族の生物たちが、どれもカラフルで愛くるしいのが人気のヒミツのひとつだと思うのですが、最初にそのカードを引いた人が名前を自由につけられ、同じカードが次に出た時に、いち早く呼べた人がカードをゲットできるというシンプルなルールであることも、楽しいゲームの一要素でしょう。
MEditカフェでも盛り上がりましたよ! 特に自分が名づけたカードは、しっかり覚えている上に愛着も増し、他の人に取られるとちょっと悔しい。トランプのスピードと神経衰弱を若干かけあわせたようなルールのため、短期記憶が若者に劣る年配参加者は不利な気がしましたが(笑)、おしゃべり病理医は、全身が赤い花びらのように見えて「ガーベランドちゃん」と命名したお気に入りだけは死守したのでした。
<ナンジャモンジャっぽい医学ゲーム案>
ナンジャモンジャをヒントに、医学ゲームをつくるなら、速さと記憶力を競うルールを、医療現場のどこかのシーンに照らし合わすといいかも! あるいは、好きに名づけていいというルールに着目する手もありそうです。病理医しんしんは、「なんのがんじゃ?」という病理診断を体感するゲームができないかと日々考えているらしいですよ。くすくす。
2.シンキング・ランキング
こちらは、MEdit遠足で「ゲームマーケット2024春」に遊びに行った時にゲットしたカードゲーム!ゲームマーケット以外では手に入りづらいゲームです。
親が、たくさんの種類のお題からサイコロの出目で選んだ「ランキングのテーマ」に沿って、アイテムカードを5枚並べ、その並び順がなんのランキングなのか、子が推理するゲームです。
「無人島に持っていきたいもの」「SNSでバズりそうなもの」「夜道に出会ったら恐怖なもの」などなどテーマの種類は多岐にわたっているため、難易度高し!主観的なランキングも多いため、親の好みや思考も推理してランキングテーマを考えていかないとズバリ当てることはできません。2ターンのうちに、当ててもらうと親にもポイントが入るため、親の方もなんとかわかりやすいランキングにしようとあれこれ考えるのですが、なかなか難しかったです。
<シンキング・ランキングっぽい医学ゲーム案>
医学テーマのゲームにするなら、病気別に症状を並べるなどしての疾患当てクイズにできそうですが、そのままだとお勉強そのものになりそうなため、なんらかの工夫が必要そうです。みなさんならどんな医学ゲーム、考えますか?
3.ごきぶりポーカー
そして、大トリは「ごきぶりポーカー」!ごきぶりをはじめ、8種類の害虫カードを相手に押し付け合うゲームです。
「これは、ごきぶりです」と伏せて差し出された害虫カード。ごきぶりと思ったら「本当」、違うものだと思ったら「嘘です」と、相手の心を読み取って宣言。宣言が合っていれば、相手に害虫カードを押し付けられますが、間違ってしまったら、害虫カードを引き取らなければなりません。
同じ害虫カードが4枚揃ってしまうか、8種類のカードが全部揃ってしまうと負けになるため、必死で相手のココロを読み取ろうとします。
言い当てると相手にカードを押し付ける、というパターンが、頭の中でこんがらがったり、言い当てられた場合に自分の方が窮地に陥らないように誰を選んで、本当、あるいは嘘を言うか…。だんだんと害虫カードが手元に揃ってきてしまうとみんなから集中攻撃を浴びることになり、ゲームが進めば進むほど、戦々恐々としてきます。
嘘がつけないひと、顔にすぐ出てしまうひとは、このゲームはなかなか勝つことはできなさそうですよ。
<ごきぶりポーカーっぽい医学ゲーム案>
生活習慣病をテーマに医学ゲームをつくりたいという人が今回のワークショップの参加者さんの中では比較的多かったのですが、このごきぶりポーカーのルールに似た仕組みで作れそうですよ。生活習慣は家族や友人、職場の同僚など仲間の影響を受けるものです。相手から生活習慣を乱す様々な誘いをかわすにはどうするか?といったゲームをぼんやり思い浮かべましたが、みなさんならどうでしょう?
以上、第1回目の拡大版、MEditカフェのレポートでした。次回は9月中旬。またまた文化祭シーズンで参加者が少ないかもしれませんが、少人数だとかなり濃いお話もできます。ドクターのゲストも呼ぶと思いますのでお楽しみに!
投稿者プロフィール
- 趣味は読み書き全般、特技はノートづくりと図解。一応、元バレリーナでおしゃべり(おえかき)病理医。モットーはちゃっかり・ついで・おせっかい。エンジニアの夫、医大生の息子、高校生の娘、超天然の母(じゅんちゃん)、そしてまるちゃん(三歳♂・ビション・フリーゼ)の5人+1匹暮らし。
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