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お知らせ NEWS
2022.12.29
2022.12.29
MEdit授業開催!
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12月19日、広尾学園中学校でMEdit授業が行われました!約30名の中学生とティーチング・アシスタントとして10名ほどの高校生が参加してくれました。

今回のMEdit授業では、「おしゃべり病理医のMEdit Lab」の動画教材から「MEditウイルスバトルゲーム」と「担任の先生のお悩み相談をカルテに書く」というワークを行いました。
生物の先生が、高校生のみなさんと事前準備を行って授業を見事に組み立ててくださっていて、しんしんこと發知詩織先生とおしゃべり病理医おぐらは、ゲストとして参加させていただきました。

”しんしん”こと發知詩織先生

■1時間目:「MEditウイルスバトルゲーム」

「MEditウイルスバトルゲーム」は、ウイルスとヒトチームに分かれての対戦型カードゲームですが、ウイルスや感染対策の専門知識をしっかり盛り込んで開発したので、ルールも専門用語がたくさん含まれてなかなか難しいはず。しかし、ポテンシャルの高い広尾の生徒さんは、ゲームをやりながらあっという間にルールを理解し、コツをつかんでいました。

ヒト対ウイルスチームで戦う生徒さん。手前の生徒さんは勝敗ジャッジや進行を担当する「神様役」の高校生

積極的に質問してくれる生徒さん、ルールの深い意味まで理解しようとうする姿勢が素晴らしい!

ゲームをさらに面白くする新たなルールも考案してくれたり、この専門用語ってどういう意味だろうと質問を寄せてくれる生徒さんもいて、新たに興味や疑問を持ってくれている好奇心旺盛な姿に勇気づけられました。

活用したSTEAM教材「おしゃべり病理医のMEdit Lab」医学×バイオ

■2時間目:「担任の先生のお悩み相談をカルテに書く」

続いて、担任の先生のお悩み相談を受けながらその内容をカルテにまとめていくというワークに取り組みました。
カルテを書くための「SOAP」という型を学び、それに沿って医療面接で聞き出した情報を整理していきます。
3名の先生が協力くださり、それぞれチームに分かれて医療面接を開始しました。
「物忘れがひどくなった」「コロナ禍の自粛生活によってプライベートが無気力状態になった」「体調を崩すまで仕事をやり過ぎてしまう」という個々の先生方の悩ましい訴えに必死に耳を傾け、様々な質問を投げかけて対話を続ける生徒さん。先生と生徒の立場がいつもと逆になるような不思議な体験でもあり、生徒さんも先生もなんだかうれしそうでした。

先生のお悩み相談に真剣に耳を傾ける生徒さんたち

SOAPは、S:subjective(主観的)・O:objective(客観的)・A:Assessment(評価)・P:Plan(計画)の頭文字を取ったもので、患者さんの訴えをS、検査所見をO、鑑別として挙がる病名をA、そして治療計画をPに書いていきます。
「おぐら先生、Aのところはどんなふうにまとめて書けばいいですか?」と生徒さんから質問があったので、「ふだん私たちは、病名を書いているから、みんなも先生のお悩みに名前をつけてみるのはどうだろう?」と提案してみると、「ハッスル病」「コロナスタグフレーション」「やりすぎスパイラル病」と絶妙な名前をつけていたのにはびっくり!
先生にはお悩み解決法もしっかりお伝えすることができていました。

活用したSTEAM教材「おしゃべり病理医のMEdit」医学×読書

■放課後:ティーチングアシスタントとの生徒さんとともに

授業が終わった後、次回のMEdit授業に向けての反省会が行われました。「他のワークもやってみたい」「次はこんな工夫をしてみたい」と、意欲的な生徒のみなさんに胸を熱くしたしんしんとおぐら。来年度は、夏と冬に開講し、MEdit部活を設立する!!!という案も飛び出しました。
ワークを通して、医学知識を学ぶとともに、学び方も学ぶ!これからどんどんMEdit授業も進化していきそうでわくわくしています。

ティーチング・アシスタントをしてくれた高校生のみなさんとパチリ

追伸:

広尾学園中学校のホームページでも当日の様子が公開されています! なお、10月に行われたNPO法人PathCare主催の「病理診断体験セミナー」で優秀チームに選ばれた高校生が私たちの職場に見学に来てくれた時の様子も下記URLからどうぞ!

順天堂大学×編集工学研究所「おしゃべり病理医のMEdit Lab」開催

病理診断講座-順天堂大学練馬病院病院訪問