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レッツMEditQ COLUMN
2024.07.11
2024.07.11
MEdit Lab学生部、いきなり国際学会デビュー!?
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東南アジアの医療系大学の講師陣が一堂に介する国際教育学会「ASAIHL Conference」が、2024年616日、順天堂大学 本郷・お茶の水キャンパスで行われました。

「MEdit Lab学生部」は、昨年度の「みんなで医学をゲームする」に参加した順天堂大学医学部の学生が主体で活動するチームのことです。 自分たちで情報を集めながら新しいコンテンツ(今は特にゲーム)を作ったり、MEditカフェに毎回参加したり、MEdit Labが主催するワークショップや授業のサポートをしたりしています。

今回のASAIHL Conferenceでは、医学におけるリベラルアーツを実践している学生のロールモデルとして、初めて、私たち学生自身が主催のワークショップをする機会をいただきました。MEdit Lab学生部、MEdit Lab本体を差し置いて、いきなりの国際学会デビューです!!

学会会場正面に飾られた学会ポスター。インスタ映えするスポット

◆How to Express Our Activity?

今回の私たちのワークショップのゴールは3つ。

ひとつめ。「医学をみんなでゲームする」から生まれた2つのゲーム「五行色体表UNO(東洋医学ゲーム)」と「RestRisk(睡眠ゲーム)」を成果として発表すること。ふたつめ。MEdit Lab学生部の活動を伝えること。そして、みっつめ。MEdit Lab学生部の活動がリベラルアーツを医学で実践するという新しい医学教育のモデルとして認識されること。これらを達成するためにワークショップでは、活動をまとめたポスターや昨年度の「医学をみんなでゲームする」のダイジェスト動画を流しながら、自作のゲームを参加者と一緒にプレイすることに。

MEdit Lab学生部代表・ふっく船長こと福田彩乃作のポスター。やっぱりテイストは海賊

◆The Time Has Come!

9時から開会式がスタート。午後のワークショップの準備の前にウォーミングアップ!と、やや睡魔に襲われつつのんびり聴いていたら、なんとサプライズで、学会の主催である順天堂大学総合診療科の内藤俊夫先生に MEdit Lab学生部の取り組みについてご紹介いただき、一気に目が覚めました。受付の横にもフライヤーを設置していただき、宣伝もバッチリ。

MEdit Lab学生部を紹介してくださっている壇上の内藤先生(Special Thanks!)

 

レセプションコーナーにも船長のポスター設置!

午後から、ワークショップの準備が始まりました。学生部からの参加メンバーは私、ふっく船長こと福田彩乃ほか、医学部4年のりんくん、2年のゆっきー、石井ちゃん、1年生で学会初参加のむねくん。船長が12時過ぎに全面ガラス張りのワークショップ会場に到着すると、もうすでにお二人、マレーシアからの先生がいらしており、驚きつつも安堵の気持ちでした。せっかくなので MEdit Labや学生部のコンセプトや活動紹介を話しながら、再生する動画の確認をしてゲームテーブルを作って会場の準備を進めていきました。ちなみに学会中はもちろん、ワークショップ中もオール・イングリッシュ。最初は不安もありましたが、いざ話さないといけない環境に置かれれば意外とできるものです。

会場は、ガラス張りのオシャレな場所。準備中だがすでにゲームをやろうと待っている先生方

◆Let’s Start! We Are So Excited!

午後130分、ワークショップが始まりました。早速、開始前から首を長くして待っていてくださった先生方含め、メンバー学生部で「五行色体表UNO」をプレイし始めました。教材動画を見にきてくださった先生も。

参加者のおひとりに心理学の先生がいたのですが、「アタマの中で起きていることを1つ1つ形にしていくワークショップって素晴らしいわ。ゲーム作りでそれを実現できることにとても興味がある」というコメントをいただきました。「UNOなんて何年ぶりかしら、でもゲームで医学を学べるというのは楽しそうだからやってみよう!」と楽しそうにプレイを進めてくださいました。

MEdit Lab学生部作「五行色体表UNO」を遊ぶ海外の先生方と学生たち

その後もひとり、またひとりと終わりの時間までにタイ、香港、フィリピンの先生方が私たちがつくったゲームで遊んでくださいました。ふっく船長の睡眠ゲームは、たまたまゲーム・ディベロッパーをしている先生とその学生が遊んでくださり、ゲーム形式やカードの種類について、睡眠の解説書のようなガイドブックがあったらもっと面白くて勉強になるなど、いくつかアドバイスもいただくことができました。

オール・イングリッシュの中、動画のおしゃべり病理医は日本語で話し続けます

国を超えた盛り上がりに終始感動しつつ、大量の収穫も得られたあっという間の80分となりました。ルールを理解してゲームを進めていくうちに医学の知識も「直観的に」理解できることを実感してもらうことができました。私たちの活動の趣旨、私たちがゲームを作るまでの思考のプロセスが伝わり、ワークショップのゴールに掲げた3つのことを達成できたのではないかと思っています。ほとんどの先生は、不完全なゲームであっても理解しようとする姿勢、真剣に遊ぶ姿勢を見せてくださる方たちばかりでした。

最後に学会定番?セルフィーで締めの1枚をパチリ!

次回の MEdit Lab学生部の活動は、20日に行われるMEdit Labワークショップ2024 「医学をみんなでゲームする」にて。今回の学会と同じように、活動紹介とゲームで遊べるブースを出しますので、ぜひみなさん遊びに来てたくさんお話ししましょう!

文・MEdit Lab学生部代表 順天堂大学医学部4年 福田彩乃(ふっく船長)

投稿者プロフィール

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「M」はMedicineのM、「E」はEditのE。「リベラルアーツとしての医学?」がキャッチフレーズのMEdit Labでは、医学を通して「学び方」≒「リベラルアーツ」≒「情報編集の方法」を学んでいきます。マスコットゆるキャラの五臓さん(LINEスタンプあります!)もどうぞご贔屓に。