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COLUMN
2022.11.09
2022.11.09
“しんしん” 医師になる
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みなさん、はじめまして!順天堂のしんしんこと發知詩織と申します。なぜしんしんと呼ばれているかって?私が順天堂大学に入学する少し前に上野動物園にやってきたパンダの女の子シンシンが世間で大きな話題になっていました。当時ニュース番組ではたくさんのパンダ映像が流れていたのですが、それを見た母が「この後ろ姿、詩織にそっくりねぇ」とポツリ…。

体重130kgを超えるパンダに似ているといわれた少し悲しいエピソードを披露した日から、私は順天堂のしんしんとなりました。同級生のみならず、先輩後輩からもしんしんと呼んでいただき、今ではとてもお気にいりの二つ名です。さらにMEditLabでは可愛いイラストやスタンプになることもできました!みなさんもぜひ気軽にしんしんと呼んでくださいね。


小倉加奈子『おしゃべりながんの図鑑』(CCCメディアハウス)の表紙の真ん中には、帯から顔を覗かせるしんしんがいる…。

突然ですがここでひとつ問題です!「人間の体(臓器)を紙に描いてみてください」

いかがですか? 実はこの問題、医学部1年の解剖学講義のいちばんはじめに出されました。当時の私は、心臓と胃と大腸はなんとか描けたものの、それ以外の臓器は形も位置もわかりらず、人の体についてあまりに知識がないことを実感して、とても落ち込んだのでした。

高校2年生の時、腹痛に悩まされていた時期がありました。当時の私にとってお腹の中は未知数で、腹痛がなぜ起きるのかまったくわからず、不安だけが大きくなる日々…。腹痛といえば食中毒か盲腸しか思い浮かばず、それ以上のことをどう調べればいいかもわかりませんでした。15年前のガラケーの時代は、「腹痛、原因」と書いて“ぐぐって”みることもできなかったのです。その経験がきっかけとなって人の体や病気に興味をもち、医学部を志したのですが、高校生の時にもう少し知識があればと思うことがしばしばありました。

自分の身体は長い人生を共に過ごす相棒です。そんな身体や心、そして病気についてのあれこれを医学に興味をもつ中高生や一般のみなさんにも発信していきたいと思い、MEditLabをおしゃべり病理医、小倉先生とともに立ち上げました。私も医師の中ではまだまだひよっこです。みなさん、一緒に勉強していきましょう!

投稿者プロフィール

發知 詩織
發知 詩織
全方位に目があるんじゃないかという細やかな気配りのできる逸材。寛大で誠実、緻密な仕事ができるのに人に優しい。病理医とSTEAM教育研究者の二足の草鞋を履くお母さん。愛くるしいパンダに似ているのであだ名は「しんしん」。