てゆーか医学 おしゃべり病理医のMEditラジオ
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2026.10.05
2026.10.05
#027 超大作映画『オデュッセイア』 今こそ「現代の洞窟」、IMAXシアターへ行こう!
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MEdit Labのポッドキャスト番組「てゆーか医学」の第27回放送は、本や映画、ゲームなど、気になるものをゆるっと紹介する「ゆるメディ」をお届けします。

今回取り上げるのは、クリストファー・ノーラン監督の映画『オデュッセイア』。

『オッペンハイマー』『TENET テネット』『インターステラー』などで知られ、CGに頼らない「本物」の撮影とIMAXへのこだわりを貫いてきたノーラン。最新作では、ついに世界初となる全編IMAXフィルム撮影に挑戦しました。

巨大なトロイの木馬を実際につくり、古代の船を海に浮かべ、俳優たちが実際に漕ぐ――。QUIMが池袋の巨大スクリーンで体験したのは、映画というよりも「現代の洞窟」で神話を目撃するような時間でした。

でも、すごいのは映像だけではありません。

そもそもホメロスの『オデュッセイア』は、およそ3000年にわたって語り継がれてきた「物語の原型」の一つ。トロイ戦争の「勝利」ではなく、その後、英雄オデュッセウスが故郷へ帰るまでを描いた「戦後」の物語です。

そして映画で強調されるのが、異邦人をもてなす「ゼウスの掟」。

異国からやって来た人を、私たちはどう迎えるのか?

その問いは、古代ギリシャだけのものではありません。シリア難民を描いた映画『I Was a Stranger』、現代のゼノフォビアや排外主義、地中海を渡る難民たちへと、3000年前の神話が一気につながっていきます。

おしゃべりの内容は、

・世界初! 全編IMAXフィルムで撮影された『オデュッセイア』
・映画館は「現代の洞窟」? 3000年前の神話を最新技術で体験する
・CGじゃない! 巨大なトロイの木馬も古代の船も本当に作った
・トロイ戦争の「勝利」ではなく「戦後」を描く物語
・異邦人をもてなす「ゼウスの掟」と現代の排外主義
・『ロード・オブ・ザ・リング』も『2001年宇宙の旅』『ユリシーズ』も
・松岡正剛が重視した「翻案」と物語の原型
・死者との対話――『ハムネット』と『オデュッセイア』
・映画から古代ギリシャ、西洋文化の基層へ

などなど。

『2001年宇宙の旅』の原題は 2001: A Space Odyssey。ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』も『オデュッセイア』を下敷きにしています。さらに『指輪物語』や、その後のファンタジー、冒険物語にも連なる「遠くへ旅立ち、さまざまな経験をして、故郷へ帰る」という物語の型。私たちは知らないうちに、何度も『オデュッセイア』に出会ってきたのかもしれません。

映画を観ることは、歴史や古典への入口にもなる。

映画『ハムネット』からシェイクスピアへ向かったように、ノーランの『オデュッセイア』からホメロス、古代ギリシャ、そして西洋文化の基層へ。難しい「古典のお勉強」ではなく、まずは圧倒的な映画体験から3000年の物語の歴史をさかのぼってみます。

IMAXって、そんなにすごいの?
なぜ3000年前の物語が、いまも面白い?
そして、古代ギリシャの「異邦人をもてなせ」という掟は、現代の私たちに何を問いかけている?

映画好きはもちろん、神話や歴史はちょっと苦手……という人にもおすすめしたい「ゆるメディ」です。

それでは、ごゆるりとお楽しみください。

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