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COLUMN
2026.10.19
2026.10.19
#029「今日、私は本になります」6時間超の壮大な知のライブパフォーマンス
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MEdit Labのポッドキャスト番組「てゆーか医学」の第29回放送は、本や映画、ゲームなど、気になるものをゆるっと紹介する「ゆるメディ」をお届けします。

今回取り上げるのは、松岡正剛『本の自叙伝』(岩波書店)。

2024年に亡くなった編集工学者・松岡正剛が、2012年5月26日に東京・青山のスパイラルホールで行った伝説的なイベント「本の自叙伝」。2003年から9年間にわたって開催された「連塾」の最終回が、14年の時を経て一冊の本になりました。

「今日、私は本になります」

そんな宣言から始まったのは、なんと6時間を超える壮大な知のパフォーマンス。

ステージには松岡正剛の書斎が再現され、膨大な原稿と入念なリハーサルをもとに、ヴァレリー、幸田露伴、折口信夫、白川静、宮沢賢治、アインシュタイン、湯川秀樹、そしてRNAまで、時代もジャンルも飛び越えながら、世界のあらゆるものに関係線を引いていきます。

途中には山本耀司、安田登、森村泰昌らも登場。知識や思想を語ることそのものを、演劇のような舞台表現にしてしまう。そんな前代未聞の試みでした。

実はこのイベントに、QUIMもスタッフとして参加していました。

当時、編集工学研究所で仕事をしていたQUIMは、記録用のハンディカメラを手に、リハーサルや楽屋を撮影。あるゲストさんをしつこく撮りすぎて怒られた(?)という、今だから話せる若気の至りな舞台裏も。

松岡正剛に師事してきた小倉加奈子とQUIMが、一冊の本を手がかりに、その圧倒的な知の世界と、松岡さんから学んだことを振り返ります。

おしゃべりの内容は、

・14年の時を経て刊行された松岡正剛『本の自叙伝』
・「今日、私は本になります」――6時間超の知のパフォーマンス
・書斎を丸ごと再現! 「連塾」最終回の舞台裏
・ゲストは山本耀司、安田登、森村泰昌
・ヴァレリーから幸田露伴、折口信夫、白川静へ
・アインシュタイン、湯川秀樹、RNAまで――世界に関係線を引く
・宮沢賢治と国柱会――正と負を同時につかむ編集
・本をたくさん読むだけではない、松岡正剛の「読書術」
・アマチュアであることの自由
・「正しさ」から自由になるとはどういうことか?

などなど。

ポール・ヴァレリーの『テスト氏』から幸田露伴へ。折口信夫の『死者の書』から白川静の漢字研究へ。そして、宮沢賢治の童話世界の背後にある国柱会や田中智学、井上日召との歴史的なつながりまで。

松岡正剛の編集は、ただ知識を横断するだけではありません。一般に知られたイメージの裏側にあるものを掘り起こし、異なる分野を結びつけ、誰も見たことのない世界の見取り図をつくり出していく。

一方で、専門家を深く尊敬しながらも、あえて「アマチュア」であることにこだわり、学問の枠組みや「正しさ」に縛られない。その姿勢もまた、松岡正剛の大きな魅力でした。

なぜ『本の自叙伝』はヴァレリーから始まるのか?
膨大な本を読んで、どうやって自分だけの世界観を組み立てるのか?
そして、知識や思想を「舞台」にするとは、いったいどういうことなのか?

松岡正剛を知っている人には懐かしく、まだ知らない人には、その独特な世界への入口になる一冊。

『17歳のための世界と日本の見方』『知の編集術』『日本文化の核心』、ウェブサイト「千夜千冊」などにも触れながら、松岡正剛の「編集」の魅力を、小倉加奈子とQUIMが語り合います。

それでは、ごゆるりとお楽しみください。

▼その他配信先
・Apple Podcasts:https://x.gd/LUfXT
・Amazon Music:https://x.gd/IArL6

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投稿者プロフィール

QUIM
QUIM
メディアのプロとして、立ち上げから今日に至るまでMEdit Labの運営を
全面的にサポートしてくれているSaiQuicのエディター。20代から伝説の編集者、故・松岡正剛にその才能を見出され、数々の松岡プロジェクトに参加してきた。大学時代は勅使川原三郎ゼミに所属し、ダンサーやモデルや役者もできちゃうマルチタレント。