2026年7月26日(日)、順天堂大学本郷・お茶の水キャンパスにて、MEdit Labプレゼンツの特別授業「もし順天堂大学ドクターが本気で「保健体育-妊娠・出産篇」の授業をしたら(通称もしドク)2026」が開催されました。
MEdit Lab代表の小倉加奈子先生と同級生、現役線婦人科医の山本祐華先生による「妊娠・出産」をテーマにした講義をはじめ、「医学×ゲーム」の意義などを語り尽くす一日となりました。
今回の記事では、中学生の参加者さんからその保護者の方々、そして、ふらりとご参加くださったゲームデザイナーまで、6名の方にうかがったイベントのご感想を紹介します。
■「あの一言で、娘は生まれました」
イベントの質疑応答にて、まっさきに手を上げてくださったのは、とあるお母様でした。
「私は、13年前、娘を授かったときに山本先生に診ていただきました。体外受精で授かった娘、心臓がうまくできているか心配だったのですが、山本先生がエコーを診てくださって「大丈夫」と言ってくださったので、安心して出産することができました。13年前のことを、どうしても先生にお礼を伝えたく、今日は参りました」(保護者)
お隣には、そのときに生まれたお嬢様がいました。
「私は体外受精で生まれましたが、母からは『あなたが生まれたのは奇跡だよ』と言われています。その分の親孝行をしたいです。小さい頃から、医師になりたいと思っていました。医師というハードルは高いと思うんですが、今日MEdit Labのイベントに参加して、絶対に順天堂大学の医学生になりたいと決意することができました」(中学生女子)
生命が誕生する神秘を学ぶイベントで、まさに13年前の奇跡がいま目の前に現れていることに、会場全体がしずかにざわめきました。ひとりの医師の言葉が、命と、次世代への志をつないだことが明らかになりました。

■「男子生徒も妊娠出産について学ぶべきだと痛感しました」
「妊娠、出産については、たいへんなことだろうなというぼんやりとした認識はありましたが、今日のお話を聞くと、やはり女性の負担がとても大きいことがわかりました。無痛分娩をはじめとするさまざまな問題についても、男だから関係ないなというのは違うなと思います」(高校生男子)
■「産婦人科医への興味がいっそう深まりました」
「私は一昨年、高校1年生のときからMEdit Labのワークショップに参加しています。高校3年生になり、今日は受験勉強の息抜きとして参加しました。イベントに来てみたら、以前は高校生としていっしょにゲームをつくっていた他校の先輩が、今日は医学生として登壇していて、すごく不思議な感覚になりました。
私は、医学部を志望しています。もともと産婦人科に興味がありましたが、山本先生の明るさで職場の雰囲気も伝わってきて、よりいっそう産婦人科医になりたいという気持ちが強まりました」(高校生女子)

■「ゲームをつくることは、大きな勉強になります」
「私は作家とゲームデザイナーをしています。中高生が医学のゲームをつくるということは、知識を整理するのにはとても適したメソッドだと思います。ゲームづくりの過程では、自分でも知識を抽象化しますし、学んだものをプレイヤーに対して提示することで、さらに勉強になります。このワークショップを通じて、生徒さんたちは、主体的に知識を得ていく体験をしていくのだろうなとワクワクしています」(作家、ゲームデザイナー)
■「親としても、医学に親しむいい体験をさせてもらっています」
「昨年度から、娘がMEdit Labのワークショップに参加しています。ゲームづくりをしていると、小倉先生がおっしゃっていたように、ゲームをつくるというゴールよりも、そこまでのプロセスを味わうことができます。医学って、難しくて遠いというイメージがありましたが、このような場を用意していただくことで、中高生にとっても保護者にも「医学」への垣根が低くなっていい時間を過ごさせてもらっています」(保護者)

「医学はちょっと難しい……」「なんでゲームづくりなんだろ?」「妊娠・出産は男の子には関係ない?」 そんな先入観を、参加者のみなさんは軽やかに取り払ってくださいました。
「医学をみんなでゲームする」。この豊かさを中高生のみなさんと噛み締めながら、ゲームづくりのワークショップがいままさに進んでいます。
投稿者プロフィール

- 聞き上手、見立て上手、そして何より書き上手。艶があるのにキレがある文体編集力と対話力で、多くのプロジェクトで人気なライター。おしゃべり病理医に負けない“おせっかい”気質で、MEdit記者兼編集コーチに就任。あんこやりんご、窯焼きピザがあれば頑張れる。家族は、猫のふみさんとふたりの外科医。