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文系ウメ子ちゃんねる COLUMN
2023.06.22
2023.06.22
ワークショップはRPGだった?!マップやキカク書に秘められた謎とは
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いち早く速報が出ました。そうです、MeditLab史上初となるリアルワークショップが6月18日、順天堂大学にてついに開催されました!

■参加者=勇者たち?! 配られたのは不思議なマップ

「MEdit Lab リアル&ウェブワーク 医学をみんなでゲームする!」は、順天堂大学に実際に集うリアルワーク4回と、オンラインでおこなうウェブワーク3回を組み合わせたプログラムです。初回となる6月18日には、高校生、大学生、順天堂の先生方などなど総勢56名が集いました。

このプログラムは、リアルとオンラインあわせて全7回のワークに参加することで参加者のみなさんが「医学にまつわるゲーム」をつくれるようになる、というものです。……と説明されても、ちょっと想像しづらいですよね。ワークショップ参加者のみなさんには、こんなマップが配られたのでした。じゃん。

これは「Medit isLand(メディット・アイランド)」の地図。つまり、これがワークショップ全体の見取り図です。ワークショップに参加したみなさんは、この「Medit isLand」のなかを探検していくことでゲームや医学について学びを深めていきます。……ということは?

そう、このワークショップ自体がPRG仕立てになっているのです! 参加者はMedit isLandに降り立った勇者たち。地図の上方中央あたりのMeditLabという白い研究室から旅立ち、道を進んでいくと、そこには不思議な建物群が。「ワーマンの洞窟」「ウイルスバトルコロッセオ」そして、鬱蒼としげる「キカクの森」。それぞれまったく異なる体験が、参加者を待ち受けていたのです(ふふふ)。

当日は、この地図を見て「なんだろう、コレ?!」と興味津々になってくださった方がたくさんいらっしゃいました。それもそのはず。ディズニーランドなどのアミューズメント・パークならまだしも、高校や大学でのワークショップや授業で、マップが配られることってまずないですものね。

■ワークショップを「ゲーム仕立て」にした理由

では、どうして、MeditLabでは地図を作ったのでしょう? ちょっと裏話をしてみましょうか。
MeditLabでは「学び方を学ぶ」ということを重視しています。「医学について学ぶ」のはもちろん、「どうやったら学んでいけるのか」という学ぶ力を身に着けてもらえるようなプログラムや教材をつくっています。

今回のテーマは「医学にまつわるゲームをつくる」ということ。ならば、このワークショップ自体をゲームに見立ててみようとMeditLabでは考えたのでした。参加者のみなさんは、ゲームの主人公。ワークショップ内のプログラムは、ゲームのステージ。そうすれば、ワークショップに参加することで、ゲームがどんなふうにできているのか、その仕組を自然と体験いただけると見込んだわけです。

ワークショップに参加した順天堂大学医学部1年生の学生さんは、「このマップを見て、この場で何をするのかはじめてわかった!」と嬉しそうにしておられました。そうですよね、MeditLabのワークショップの案内文を読むだけでは何をするのかなかなか想像しづらかったはず(笑)。

言葉では説明しにくいことであっても、「ゲーム仕立て」にすることで、要素に分解したり、ビジュアル化したりする工夫がなされ、直感的に伝わるツールが生まれるというわけなのです。

■勇者へのミッション 〜「キカク書」を完成させよ〜

参加者のみなさんには、マップに加えて、もうひとつの謎のグッズが配られました。それが「キカク書」。

表紙には、いつの時代のどの地域かもわからないような不思議な文字が並び、いたるところに心臓や肺など臓器のイラストが散りばめられています。あけてみると、そこはまだ白紙。「ゲームタイトル」「ゲームコンセプト」やルールなどを書き込めるノートになっています。

ワークショップのいったんのゴールは、参加者それぞれが独自の「キカク書」を完成させること。このキカク書を埋めていくことで、参加者が想像しているゲームがどんどん具体的になっていくという仕掛けです。

ゲストの山本貴光先生は「それなりにややこしいことに取り組む場のはずですが、各種の工夫によって、なにをするこか、どこを目指すのか、ということがとても明確に伝わったと感じています」と、MeditLabのデザインや場のつくり方に注目くださいました。実際のワークショップがどんな場になったのか。それは6/26(月)公開のコラムでご紹介していきますね。

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▼PDFファイルはこちらから。ご自由にダウンロードしてお使いください。
MeditLab_医学をみんなでゲームする_マップ
MeditLab_医学をみんなでゲームする_キカク書

MEdit isLandマップ、キカク書デザイン:SaiQuic(金宗代&佐伯亮介)
撮影:後藤由加里

投稿者プロフィール

梅澤奈央
梅澤奈央
聞き上手、見立て上手、そして何より書き上手。艶があるのにキレがある文体編集力と対話力で、多くのプロジェクトで人気なライター。おしゃべり病理医に負けない“おせっかい”気質で、MEdit記者兼編集コーチに就任。あんこやりんご、窯焼きピザがあれば頑張れる。家族は、猫のふみさんとふたりの外科医。