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レッツMEditQ COLUMN
2023.12.28
2023.12.28
【年末特別イベント】推しコラムはこれだ!★コラムランキング★
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2023年も残すところあと4日となりました。MEdit Labもおかげさまで、この秋に1歳のお誕生日を迎え、初めてのワークショップを通して、たくさんの方々との素敵な出会いにも恵まれた収穫いっぱいの1年間でした。MEdit Labの公式LINEのお友達に登録してくださっている方々も900名となり、「毎回のコラムを楽しみにしています」という声もたくさん聞こえてきまして、本当にうれしく思っています。

この記念すべき1年を振り返りまして、今回は、MEditメンバーそれぞれの“推しコラム”と、いったいどのコラムがいちばん読まれていたのか、ランキングを発表したいと思います!

★推しコラムはこれだ!

まずは、MEdit Labの活動全体のディレクターを務めているエディター・金宗代さんの推し記事をご紹介しましょう。2本セット推しです♪

★エディター・金宗代の推し記事はこれだ!★

●【おでかけしんしん診療すごろく】うんちの色は何番ですか?

●【医学に効くほん!】タブーなリベラル・アーツ!?『うんこの博物学-糞尿から見る人類の文化と歴史-』

光と闇、聖と俗、勝者と敗者、正解と不正解…などなど、こうやって分けると確かに物事は分かりやすくなるのですが、シロクロつけすぎると見失ってしまうものもあります。うんこは汚い。それはその通り。でも、うんこには、おもしろい“問い“がたくさん詰まっています。例えば、「うんこ」か「うんち」か、どう呼ぶべきか、ネーミングの問題。それから例えば、うんこは自分からアウトプットされる前までは自分の一部なのに、それが自分から出た瞬間、まるで他者のように感じてしまう自己他者問題。二つの記事は、そんなうんちのありようをあらためて問い直そうとするチャレンジングな試みでした(金宗代)。 

しんしんとおしゃべり病理医があえて挑戦したタブー記事の連打をセットで推薦していただき、勇気を出した甲斐がありました。うんこは汚いからそんなものを取り上げること自体お下品、と切り捨てることは簡単ですが、身体の機能から社会や文化の発展まで、どんな話ともくっつく“ウンコ学”から学ぶことが大きい。これからもMEdit Labでは臆せず極めていきたいと思います。

さて、お次はライター兼編集コーチのウメ子ちゃんの推し記事です!

★文系ウメ子こと梅澤奈央の推し記事はこれだ!★

●【レッツMEdit Q!】なぜ「医学をゲームする」なのか?

2023年のMEdit Labで欠かせないのは「ゲーム」というキーワードです。今年はじめて開催したリアル&ウェブワークのタイトルは「医学をみんなでゲームする」。「どうして、ゲームなの?」「ゲームって遊びじゃないの?」って思われた方も多いのではないかと思います。この記事は、実際におしゃべり病理医・小倉先生が投げかけられた「ゲームって子供っぽくありません?」という言葉から、なぜゲームが学びにつながるのか考察したもの。この記事を読めば、もう「ゲーム=勉強の敵」とは言えなくなります。鬼ごっこもマリオカートもそしてWBCも、「ゲーム」が秘める偉大な力に驚くはずです(梅澤奈央)。

ワークショップ前に書いた渾身のコラムに光を当ててもらって感謝感激です。うんこに続いて、「ゲーム」もその言葉自体、「害のあるもの」というネガティブな印象を与えがちですが、ワークショップを終えた現在、「医学をゲームする」は、STEAM教育という意味でもこれほどに奥深いものはない!という想いを新たにしています。来年度もさらにバージョンアップした「医学をゲームする」をみなさんと体験したく、そのための準備は徹底的にやりたいと思っています。乞うご期待!

続いては、コラムニストとしてもワークショップの進行役としても大活躍だったパンダのしんしんのイチオシを発表していきます。

★しんしんこと發知詩織の推し記事はこれだ!★

●【コトバト通信】オノマトペで、いただきます!トロトロに煮込んだもち、コリコリとはじける数の子‥‥書いているうちにお腹が空いてきました!オノマトペを使うと、より食感や味をイメージしやすくなります。それはなぜなのか?
そのヒミツに迫るこの記事は、普段使っている言葉の別の見方を教えてくれます。今年のMEdit Labワークショップのゲストである山本貴光先生は「当たり前のことを再確認することが大切」と仰っていました。美味しいごはんを食べながら、一緒に日本語の再確認をしてみませんか?(發知詩織)

言語聴覚士、竹岩直子さんは絵本作家を志したこともある文章の名手。その竹岩さんの言葉にまつわるコラムは美味しい。やさしくも奥深い味わいがあります。しんしんが選んだオノマトペのお話は、最近、chatGPT関連の本にも登場するホットな話題。「人間は言葉をどのように習得するのか」、この問いに対しての完璧な答えはまだありません。言語聴覚士のお仕事を通して、言葉のなりたちにも触れて下さった竹岩さんの次回コラムも待ち遠しいですね。

お次はMEdit Labすべてのデザインを一手に引き受けているデザイナー、佐伯亮介さん「俺のイチ推しアイキャッチ画像」を発表いたしましょう! じゃじゃーん!

★デザイナー・佐伯亮介の推しアイキャッチ画像はこれだ!★

●【レッツMEdit Q!】なぜ、医学部で歴史を勉強するの? 【MEdit歴史授業のまとめ】

いざ選ぶとなると、コラムごとにアイキャッチの方向性があり、それぞれに思い入れや好みがあって選ぶのが難しかったので視点を変えて、自分の中で「最も予期せぬものに仕上がったアイキャッチ」として、こちらを挙げさせていただきます!このコラムで触れられている「歴史」=「関係発見力」の話は、デザインにおいてもめちゃくちゃ重要な力で、医学とジブンの関係を垣間見れて、テンション高く作ったのを覚えています(笑)。リベラルアーツを学ぶ意味を理解できるコンテンツとして医学部進学を目指す方だけじゃなく、ご家族やお友達などもぜひ読んでほしいコラムだと思います!(佐伯亮介)

佐伯さんがテンション高くアイキャッチをデザインしてくださったことがあると聞いて、テンションが上がりました(笑)。毎回のコラムにいったいどんなデザインのアイキャッチがつくのか、すごくワクワクするのですが、デザイナーさんがワクワクできるようにつねに魅力的なコラムを書かねばと思いました。「歴史=関係発見力」がデザインでも重要とのことですが、専門分野を超えて普遍的で重要な編集力だと私も思っています。MEdit Labは、まずはコラムを通してみなさんと医学のいろんなつながりを感じてもらい、関係発見力を育む場として、これからもいろんなチャレンジをしていかねばと決意を新たにしました。

それでは、最後におしゃべり病理医、おぐらのイチオシコラムを発表させていただきまーす!

★おしゃべり病理医・小倉加奈子の推し記事はこれだ!★

●【文系ウメ子ちゃんねる】方向音痴でも迷わない!写真でわかる、順天堂大学への行き方【保存版】
ウメ子ちゃんの取材力と文章力に惚れこみ、今年度よりMEdit Lab専属の編集コーチ兼ライターに就任いただきました。その期待を裏切らず、どんな内容も読者の気持ちをブラックホール?のように吸引してしまう魔力いっぱいのレポートを次々に生み出してくれました。なので、「文系ウメ子ちゃんねるシリーズ」はどれもこれも面白く選び難かったのですが、あえてこれを選びました。“単なる道案内”をここまでウィットに富んだ軽快な記事に仕立てられるライターは他にいません。「ここは宮殿でしょうか、いいえ、順天堂大学です。」を読むたびに、懲りずにぷっと噴き出しています(小倉加奈子)。

以上、MEdit Labメンバーの推し記事(と、アイキャッチ画像)をご紹介いたしました。

★いったいどのコラムが最も読まれたのか!?

それでは、お待たせいたしました。いよいよランキング発表に参りましょう。2023年1月~12月現在まで、たくさん読まれたコラム、ベスト3を発表いたします。

第3位:【ふしぎな医学単語帳】「解剖学的嗅ぎタバコ入れ」って?

第2位:【ふしぎな医学単語帳】ピノコは実在する!? 「奇形腫」

第3位、2位ともに、スミレ色のアイキャッチ・デザインが特徴の【ふしぎな医学単語帳】シリーズよりランクインです。「解剖学的嗅ぎタバコ入れ」は主に医学生が解剖実習の間にググってくれている確率が高いのではないかと思いましたが、実は、おしゃべり病理医のいちばんお気に入りのアイキャッチ画像がこれでしたので、ランキングに入ってにんまりしておりました。

一方、「奇形腫」に関しては、たまたまコラム公開時期とブラック・ジャック展が重なったことが要因ではないかと思っていますが、ピノコちゃんファンとしてその魅力をお伝えするコラムが2位に食い込んだのは良かったです。いずれにしましてもこの連載を通して、医学の様々な魅力をこれからも発信していきたいと思います!

さ~て、1位は、いったいどんなコラム?

★★ 第1位:【ミカタの東洋医学】脈で妊娠がわかる…!? ★★

堂々第1位は、総合診療医で東洋医学をご専門にしている華岡センセイのコラムでした~!脈で妊娠がわかるという衝撃的なタイトルに、これからお子さんを希望されている方や「もしかしたら妊娠したかも」と思われている方にたくさん読まれたのかなと思います。

東洋医学は、西洋医学とは疾患に対する考え方や治療の進め方が全く異なります。日本のほとんどの病院は、西洋医学を基本としていますが、時に、東洋医学の知恵を借りたり、漢方薬を処方し、東洋と西洋の双方の優れた点をあわせていく試みも行われています。東洋医学に興味関心を持つ医学生も増えてきて、先日のワークショップでは、東洋医学を学ぶゲームを考案する方も出てきています。MEdit Labでは引き続き注目していきたいテーマです。華岡センセイのコラムは新春登場すると思いますので、お楽しみに!

だいぶボリュームのあるコラムとなりましたが、みなさんいかがでしたでしょうか。来年度はさらに、面白い企画を用意してまいります。医学と編集のコラボによって生み出される多様な発見をみなさんと共有したいと思っています。これからもMEdit Labをよろしくお願いいたします!

それでは、みなさま、良い年をお迎えください。

投稿者プロフィール

小倉 加奈子
小倉 加奈子
趣味は読み書き全般、特技はノートづくりと図解。一応、元バレリーナでおしゃべり(おえかき)病理医。モットーはちゃっかり・ついで・おせっかい。エンジニアの夫、医大生の息子、高校生の娘、超天然の母(じゅんちゃん)、そしてまるちゃん(三歳♂・ビション・フリーゼ)の5人+1匹暮らし。