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COLUMN
2026.09.14
2026.09.14
#024 文学部から解剖学の世界へ 珍しすぎるキャリアの背後には「論理(学)」が潜んでいた【人生いりょいりょ】
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MEditLabのポッドキャスト番組「てゆーか医学」の第24回放送は、医療に関わるさまざまな人の人生に迫る「人生いりょいりょ」をお届けします。

今回のゲストは、順天堂大学医学部・医史学研究室、医学教育研究室の准教授を務める澤井直さん。

「医史学」とは、医学の歴史を研究する学問です。独立した医史学研究室が医学部に置かれているのは、現在の日本では順天堂大学だけ。そんなちょっと珍しい研究室にいる澤井さんの経歴は、さらに異色です。

富山県の高校から京都大学文学部へ進学し、科学哲学・科学史を専攻。卒業論文では「17世紀西欧の発生学」、大学院では18世紀の発生学史、さらに比較解剖学史へと研究を広げ、その後、順天堂大学の解剖学教室へ。

文学部から、なぜ解剖学の世界へ?

その珍しすぎるキャリアの背後をたどっていくと、意外なキーワードとして浮かび上がってくるのが「論理(学)」です。

澤井さんは高校時代、数学者を目指していました。当時、京都大学教授だった数学者・森重文さんが、日本人として3人目となるフィールズ賞を受賞。そのニュースを見て数学者に憧れたものの、高校最初の数学のテストで100点を取れなかったことで、早くも「自分の数学者人生は終わった」と判断(笑)。理系を離れながらも、数学に近い「論理学」を求めて京都大学文学部を目指します。

京都大学では、「近代科学がどのようにできあがっていったのか」という関心から科学史の世界へ。17世紀、18世紀の発生学を研究し、やがて比較解剖学の歴史へと進んでいきます。

なぜ、異なる動物や臓器を「比較」してよいのか。進化論が成立する以前の科学者たちは、何を根拠に異なる種を比較し、そこから「動物一般」について考えたのか。

現代では当たり前に見える「科学の方法」や、その背後にある「論理」にも、歴史がある――

そんな問いを追い続ける澤井さんの人生を大きく変えたのが、順天堂大学解剖学教室の坂井建雄教授との出会いでした。

「解剖の歴史を研究するなら、一度解剖してみたら」

この一言から、文学部出身の科学史研究者が医学研究科へ。高校時代には生物を選択しておらず、20代後半で初めて「皮膚の下」を見た澤井さんが、実際に人体を解剖し、やがて医学部生に解剖学を教えることになります。

おしゃべりの内容は、

・医史学研究室にいる「文学部出身」の先生
・数学者・森重文さんのフィールズ賞と高校時代の夢
・「人に影響を与えたくない」という高校時代
・論理学を求めて京都大学文学部へ
17世紀の発生学――研究者の思考をたどる
・なぜ異なる種を比較できるのか
・坂井建雄教授の「一度解剖してみたら」
20代後半で初めて見た「皮膚の下」
・解剖学教室で、教わる側から教える側へ
400年前の解剖学者を身体で追体験する

などなど。

数学から論理学へ。論理学から科学史へ。発生学史から比較解剖学史へ。そして、京都大学文学部から順天堂大学の解剖学教室へ――

一見すると「どうしてそうなった!?」と思うほど異色なキャリアですが、その道筋をたどってみると、意外なほど一貫した「論理」が見えてきます。

文系と理系、歴史と医学、文献研究と人体解剖。その境界を行き来しながら、「科学者は、どのような論理で世界を見て、理解してきたのか」を探究してきた澤井直さんの「人生いりょいりょ」です。

それでは、ごゆるりとお楽しみください。

▼その他配信先
・Apple Podcasts:https://x.gd/LUfXT
・Amazon Music:https://x.gd/IArL6

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